日本が国になっていく時代に栄えた文化
飛鳥時代まで来たわね。今日は文化の勉強だよ!
飛鳥時代には、都ができて、法律も整えられて、どんどん都市化していったんだな〜。この頃の民衆の生活も一変しただろうね。
蘇我氏が全盛期を築いた飛鳥時代と、天武天皇・持統天皇の時代ーーーー。
それらは、日本での、本格的な文化が栄えはじめた時代でもある。
飛鳥時代には飛鳥文化、天武天皇·持統天皇時代の文化は白鳳文化と呼ばれる。
共通するのは、ともに中国渡来の文化を取り入れ、とりわけ仏教文化が隆盛を誇った点である。
飛鳥文化
まずは飛鳥文化。この文化の特徴は??
まず、飛鳥時代には、本格的な寺院建築が始まった。権力者たちは、仏教のすばらしさ を知らしめ、また自らの権力を誇示するために、巨大かつ荘厳な建築物を必要とした。
そこで、蘇我氏をはじめ有力豪族が競うように自らの氏寺を建てた。
その中で、現代もなお 創建時に近い姿をとどめているのが、世界文化遺産にも登録されている聖徳太子の法隆寺!
法隆寺は、金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられる。西院伽藍は、現存している世界最古の木造建築物と言われている。
この当時の日本の建築技術はすごかったんだな!!
白鳳文化
白鳳時代に入っても、仏教文化は栄えつづける。
薬師寺の東塔は、その時代の最高傑作 とされる建築物だ。
薬師寺の東塔は奈良県にあり、世界遺産にも登録されている。
白鳳文化は、お寺だけでなく、優れた絵画もたくさん生まれていたの。
法隆寺金堂壁画(こんどうへきが)には、インドのアジャンター石窟群の壁画や中国の敦煌石窟の壁画の影響が見られ、日本への仏教伝来ルートを垣間見ることができる。
また国宝でもある、高松塚古墳壁画などもよく知られている。
これが白鳳文化の有名な絵画ねえ〜。
文化の体系化した時代
白鳳時代は、言葉と文字による文化が本格化した時代でもあった。
天武天皇は国史の編纂事業をはじめ、約30〜40年の歳月を経て、奈良時代に完成する。まず、和銅5年に稗田阿礼と太安万侶によって『古事記』が完成、つづいて養老四(720)年に、舎人親王らによって『日本書紀』ができあがる。共に天武天皇の命令でできた書物だ。
ちなみに稗田阿礼(ひえだのあれ)という人は、とんでもない記憶力の持ち主だったらしくて、この人に暗唱させて編纂を行ったんだって。
そのうち、『古事記』は国の始まりから神武天皇、日本武尊らの活躍を語り、推古天皇の時代で終わっている。
『日本書紀』は、中国の歴史書を真似て編年体で書かれ、持統天皇の時代までが記されている。
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