勝海舟は大の犬嫌い!その原因は子供時代のある事件
実は暴れん坊だった?勝小吉の子供時代年表
私の父はとても、変わったオヤジでした。
ブッとんでいるとか、よく言われていました。
その父・小吉の年表です。
1802年:誕生
1808年:勝甚三郎の養子となる
1815年:江戸を出奔
1819年:結婚
1822年:父親に座敷牢に入れられ、そこで暮らすようになる。
1823年:長男(海舟)誕生
1838年:37歳で隠居。海舟へ家督を譲る
1850年:49歳で死去
勝海舟を犬嫌いにさせたある事件
幕末時の勝海舟。
彼の父の看病がなかったらこの姿は見られなかっただろう
幕末から明治時代にかけて、政治家として活躍した勝海舟。
彼は蘭学・兵学を学んで日本人初の太平洋横断航海を成功させたり、
幕府側代表として江戸城無血開城を実現させたりと
数々の歴史的偉業を成し遂げた人物である。
そんな海舟にも苦手とするものがあった。
それは犬である。
しかもちょっとやそこらの犬嫌いではない。
なんと犬を見ただけでガタガタ震え出してしまうほどだったというからよっぽどだ。
恐ろしすぎる。。。。。。((((;゚Д゚)))))))
実は海舟、幼い頃に犬に噛まれ生死をさまようほどの
大ケガを負っていたのである。
そのことは海舟の父・ 小吉の自伝『夢酔独言』に書かれているが、
海舟が命拾いしたのは小吉が懸命に行なった看病があったからだという。
だが、小吉は生涯を不良で貫き通したいわゆる暴れん坊。
そんな小吉が行なう看病はやっぱり人並み外れた方法だったのだ。
父・小吉によるぶっとんだ、看病法
『夢酔独言』によると、海舟が犬に噛まれたのは9歳 のとき。
小吉は息子が犬に噛まれたことを知るとすぐさま飛んでいったという。
だが、海舟は急所を噛まれ瀕死状態。
それを見た小吉は外科医を呼びつけるが、
いざ傷口を縫合してもらうときになると医者が恐怖心からか震えだしたのである。
それを見た小吉は激昂。
刀を抜くと医者のかたわらに突き立て、
大声を荒げて闘魂を注入したという。
次に小吉がとった行動は水垢離。
彼は冷水を浴びて金比羅へ毎晩はだか参りをして息子の回復を祈願したというのである。
すげ〜!!!
かなりぶっ飛んだように見えるが、
それまで暴れん坊として破天荒な人生を歩んできた小吉にとって、
父親としてできることはこれが精一杯のことだったのだろう。
また、その後も小吉は寝るときには海舟を抱き、
決してほかの者には触らせることはなかったという。
医療の事などきっと何も分からなかったけど、
「なんとかしたい!」って強い想いを持っていたのは感じるわ!!
素敵な破天荒だと思う!
瀕死状態からの見事な回復
結果、小吉の懸命な看病の甲斐あってか海舟は一命をとりとめ見事に回復した。
小吉は「病人には看病が大事だ」と誇らしげに語ったという。
一時は死にかけた海舟を諦めずに見守り続けた父・ 小吉。
その一見むちゃぶり、とも思える看病の裏側には、
父親としての深い愛情すら感じられる。
海舟の命を救ったのは医療でも何でもなく、
小吉の人並みはずれた看病があったからこそといえるだろう。
きっと父の強い想いが届いたのだと、思っています。
一生、父には感謝しきれません。