昭和〜平成史
高度経済成長の終わり
日本の高度経済成長を終わらせたのは、昭和46(1971)年のドル = ショックであ る。それまで、アメリカは世界最大の経済大国として、国際通貨体制を支え、金とドルを交換可能にしていた。
その信用を背景に、1ドル = 360円の固定相場時代が長くつづき、経済力をつけた日本はアメリカ相手に貿易黒字を重ねていた。
そのアメリカがベトナム戦争の泥沼化に足をとられて、経済的にも低迷し始めた。
ニクソン大統領は、事態を打開すべく、経済政策の大転換を図る。金とドルの交換を停止し、 為替レートの変更を求めたのである。
これにより、一時的に1ドル=308円(固定相場)の時代が始まるが、アメリカにとっては、それでも不十分だった。
第4次中東戦争
昭和48(1973)年以降、円とドルは変動相場に移行し円高がさらに進行していく。それは、対米輸出で稼いでいた日本の輸出型産業にとって大きな打撃となった。
加えて、昭和48年には、イスラエルとアラブ諸国との間で、第四次中東戦争が始まった。
アラブ産油国は自陣営を優位に導くため、石油の輸出制限と値上げを行う。これにより、エネルギーを安価に調達できる時代も終わりを告げた。
日本企業にとっては、さらなる打撃となって、高度経済成長の時代は完全に終わりを告げた。
その後、日本は経済ショックからいち早く立ち直って、約十年の間、安定成長の時代を迎えるが、昭和60(1985)年のプラザ合意以降、円高が再び加速する。
安定成長の時代、日本企業は企業努力を怠らず、やはり大きな貿易黒字を上げていた。
それがさらなる円高を呼んで、ついに1ドル = 100円の大台を突破した。
バブル経済
これによって円高不況が始まると、政府・日銀は景気回復を図るため、金融を一気に緩和した。
それが、1980年代末のいわゆるバブル経済を生む。土地も株式も暴騰、空前の投資ブームが起き、日本列島は好景気と祝祭的な気分に酔いしれた。
しかし、その時代は長くは続かなかった。政府・日銀が金融を引き締めると、たちまちバブルは崩壊。
その後遺症は非常に大きく、銀行をはじめ、日本の金融機関は不良債 権の処理に悩まされる。
その過程で、山一証券、北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行などが倒れた。
バブル崩壊から金融危機に至る時代は、政治的にも揺れた時代だった。
平成5(1993)年、自由民主党は総選挙で敗北して下野、
代わって日本新党、新生党、社会党などによる連立政権が誕生、五五年体制は崩壊した。
平成から次の時代へ
そして今、私たちが生きている平成時代は激動の時代でした。
天災では、阪神淡路大震災と、東日本大震災。
そしてオウム真理教事件などもありました。
インターネットの普及とグローバル社会の拡大のように、
社会の構造は大きく変化しました。
さらに少子高齢化や、地球温暖化問題など、問題は山積みです。
そして、これから。
AIやさらなる産業の自動化の進行など、不透明な未来が待っています。
そして、来年2019年には新元号に変わりますね。
一体どんな時代が待っているんだろうな。
新しい元号に入るって、、、
平成生まれにとってはなんだかテンション上がるなあ。
さて、歴史の旅はこれで終わり!
ここまで読んでくれてありがとね☆