日本の交通の歴史を振り返る
江戸時代の飛脚から、未来のリニアモーターカーまで、日本の交通の歴史を振り返ります。
江戸時代に車道と歩道が分けられた
江戸時代には全国支配の為に、代表的な五街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)がつくられました。
中でも東海道は、政治的、軍事的に極めて重要な交通路でした。江戸から東海道を通り名古屋(富吉)まで歩くとおよそ2週間かかったと言われます。
伝馬制という、東海道に53ヶ所の宿場を設け、そこに人馬を配置することで、リレー形式で情報を伝達させることが可能になる。なんと京都から江戸まで、最短で3日で届けることが可能になった。その担い手を「飛脚」と呼びました。
明治時代に鉄道が走り始める
明治維新後は、国は急速に交通を発展させていきます。この時代の交通の進化は、
駕籠(かご)→人力車→列車(蒸気機関車)と発達します。この頃に日本初の鉄道が開通します。
日本に開国をせまったアメリカ人のペリーが、蒸気機関車の模型を見せたという。
1872年(明治5年)、日本で初めて新橋駅ー横浜駅間で鉄道が開通した。産業の動脈である鉄道が完成して、流通や経済が活性化することになります。
昭和には新幹線が走り始める
1964年(昭和39年)10月1日に東京駅 – 新大阪駅間に開業した東海道新幹線に始まり、国鉄時代には山陽・東北・上越の各新幹線が開業。
JRになってからも、て山形・秋田の2路線が開業し、北海道・北陸・九州(鹿児島ルート)の3路線が開業に至る。
2027年にはリニアモーターカーが走る
新幹線はさらに進化し、リニア中央新幹線がこれから走ります。と言っても、
品川〜名古屋間の開通が2027年
品川〜大阪間の開通は2045年の予定になっています。
新幹線だと、品川〜名古屋は1時間半かかっていましたが、リニアだと品川〜名古屋感が、たったの40分になります。
たったの300年もしないうちに東京〜名古屋間は、
江戸時代は最速の飛脚でも3日かかっていた所が、40分にまで短縮されたのでした。