【日米平均給与の歴史】拡大する格差社会

お金と経済

日本では、中間層の所得が減り続け、大衆と一部富裕層との格差が広がり続けています。

日本が格差社会でとよく聞くので日本はなぜこのような状態になったのかと。

隣の芝は青く見えるので、他国は勢いがありそうだなあと、思う人がいるかもしれないですが、

実はアメリカも大変な格差社会です。

特に下は大変です。

日本の格差

日本はそもそも平均給与が1990年代からずっと横ばいです。むしろ、下がっています。世界はどんどん成長していることを考えると、相対的には日本の国力は確実に低下しまくっています。

http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-138.html  より

そして格差といえば、超富裕層のニュースよりも、下層が取り上げられることの方が多いイメージです。女性の賃金格差や、非正規雇用の格差ですね

http://www.thutmosev.com/archives/55691313.html より

なぜアメリカの格差はもっとひどいのか

アメリカと言うと物価が日本より高くて全体的に裕福なイメージがありますが、そうではない。なんと半数が年収300万円も稼げていないと言うから驚きだ。

半分は年収300万円以下

平均給与のグラフがこちらになるが、上位5%の人間は上がっているが、中間層以下の人たちは全く給与が上がっていません。

米世帯の年収推移 : ガベージニュース
アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年8月22日、アメリカ合衆国における「中流階級意識」に関する調査報告書【The Lost Decade of the Middle Class】を発表した。今回はその中から、約半世紀に渡る同国の世帯年収推移を見ていくことにする。

 

富裕層のレベルが半端じゃない

このグラフが意味することは、
上位1%のの人間の資産で全米の33.8%を占有、2~10%は37.7%、上位11~50%は26.0%、下位50%の人間は、2.5%しか保有していない
と言うことを意味する。金持ち層の度合いが半端じゃなく高すぎて、アメリカ経済を本当の雲の上のトップ層がほぼ独占しているような感覚だろう。

これに比べれば、日本がいかに「1億総中流」であるかがわかるだろう。

どんな歴史があったのか

 

tazaki
tazaki

アメリカでの格差に到るまでには、3つのポイントがありました。

  1. 残業を増やさないと暮らせなくなる
  2. さらに、女性が外に出ないと暮らせなくなる
  3. さらに、借金もしないと暮らせなくなる。そして破綻。

アメリカでは、70年後半から、GDPの上昇と、賃金の停滞から所得格差が始まります。

そこで、人々は男の賃金が上がらなくなり、残業をする様になりました。

ところが、それでも残業をする夫の稼ぎでは足りなく、女性が外に出て共働きする様になります。

しかし、それでも足りないから、住宅資産を担保に、たくさん借金をさせて経済を回す手法が一般化します。

これが住宅ローン神話となり、全然稼げていないような人でも、家を担保にいくらでも借りられるようになります。

これがのちの2007〜2009年頃のサブプライムローンの破綻に繋がります。返せない人に貸しても返せるわけがありません。

それが、リーマンショックを引き金として起こってしまいます。

それが弾けてローンは破綻。

現在、労働者たちの年収は2万ドル前後(220万円ほど)の労働者がたくさんいる。

これからどうなるのか。。。

アメリカでもほとんどの人は年収が落ちている。

ただし一部の超富裕層はさらに稼いでいるために

国全体では成長しているように見えるかもしれない。

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1965年の平均年収は44万7600円。その後は右肩上がりに成長し、1971年に年収100万円を突破。2001年の505万円をピークに近年は減少傾向となっている。
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