組織の生産性を低下させるレントシーキングとは

経済学

社内政治は生産性の低下しか招かない。その解決法

企業にとって、レントシーキングは大問題である。

レントシーキングとは


これは、一言でいうと「ルールの改正を求める圧力」のようなものだ。
一般的には企業が自分たちが超過利潤(レント)を得るために、
官僚組織へ働きかけを行い、法制度や政治政策の変更を行なうことで、
自らに都合よく規制を設定したり、または都合よく規制の緩和をさせる事。
などが例としてあげられる。
これは企業などの組織内でも起こりうる。
例えば、あなたはある会社の課長で、あなたの裁量ひとつで部下の給料が決まるとしよう。
するとどうだろう。
部下は、上司であるあなたに気に入られようと、お中元やお歳暮など、贈り物合戦を繰り広げるかもしれない。
あるいは、仕事そっちのけで、給料の直談判をする者が出てくるかもしれない。
いずれもレントシ ーキングであり、その結果、生産性は大きく下がることになるのだ。
これでは困る。ではレントシーキングを防ぐにはどうしたら良いのだろか?

レントシーキングを防ぐ2つの方法

①効果がないと思わせる

ひとつ目の戦略は、
レントシーキングをしても効果がないと思わせること。
あなたと交渉することが無駄だと思わせるのだ。
そこで権限放棄。課長であっても、
部下の給料をあえて決められないことにするのだ。
こうすることで、部下からの給料を巡る交渉、
レントシーキングを防ぐことができる。
また、一度決めた給料はすぐには
見直さないというのもひとつの方法。
そうすることで、交渉が無駄だということを強く示すのだ。
会社の融通がきかないのにはちゃんと理由があるのだ。
レントシーキングを防ぐ方法は他にもある。

②レントを意識させない

それは、レントを意識させないこと。
具体的には、各自の給料を秘密とすることで
社員間の給料格差を明らかにしないようにするのだ。
そうすれば、レントをめぐる争いは起きにくい。
さらに、徹底するには、給料を一律にすればよい。
企業の中には、年齢のみで給料を決めるところがあるが、
まさに、レントシーキング防止を徹底しているともいえる。
公平性が鍵なのである。
この公平性を強く意識したのが、
終身雇用・年功序列で特徴づけられる「日本的経営」
欧米に比べ、社員間の給料格差が小さく、
組織内のレントシーキングが起きにくい。
それが、資源の浪費(ムダ)をおさえ、
生産性を向上させる。
いわば、日本企業の力となってきたと考えられている。

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